ブラック研究室へようこそ!

ブラック研究室。それは大学院生が放り込まれるかもしれない闇のアジト。在籍時代のエピソード・Web/アプリ開発の備忘録など。

Phase31 指導体制がさらに崩壊していてブラック

 

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前回のとおり、後輩のゴール君は海外逃亡しちゃうし、

ハッカーは別のデスマプロジェクトに引っ張られるし、

ちびっこ先生はプ〜クスクスと含み笑いだけして助けてくれないので、

動画圧縮チップは、絶賛ワンオペ開発中となっている修士2年の夏。

 

憩いの場は、スーパー銭湯のみ。

発散の的は、研究室のソファーのみ。

超絶激務ブラックを味わっていた。

 

この状況下で「大変だ!大変だ!」と慌ただしくしている人物がいた。

それは、諸悪の根源である、教授だ。

 

「君に構ってる暇無いから!!」

「オメェの席ねぇから!!」ばりの名言が、今日もこのブラック研究室で生まれるのであった。

 

教授の興味は今や、音声チームの『ファービープロジェクト』と、僕が絶賛ワンオペ開発中の『動画圧縮チップ』の進捗のみ。

それ以外の事柄・人物は、もう眼中にはなかった。

 

この状況にもっとも悪戦苦闘していたのが、

初登場の、1コ下の出来の悪い後輩(音声チーム)、山田だ。

 

[NEW]1コ下の後輩③: 山田

音声チーム。出来が悪いとのことで、ファービープロジェクトにはもちろん参加していない。

男。甘いフェイス。イケメン。

「すごぉいですねぇ」と小学生並みの感想しか言わないけど、後輩としては可愛い部類。

 

山田は、修士1年になり、卒論のテーマはボツにされ、

学会とかいう前に、この先何を研究してよいかわからない状況にいた。

しかも、絶望的なデスマーチを2つ抱えているこの研究室の状況が状況だけに、

超放置系ブラックを喰らっていた。

 

山田「先生、僕はこの先研究、どうしたらいいですか?」

教授「今君に構ってる暇、無いから!!」

山田「ほえ・・」

 

こんな調子だった。

 

 

山田の聞き方も直球過ぎてどうかと思うが、

この返しはさすがに可哀想過ぎる。もう先生名乗るんじゃない!っていうレベルだ。

 

 

とまあ、こんな感じで元々あってないようなもんだったが、

指導体制はさらに酷い状況になっていた。完全に崩壊していた…。

 

そして全く指導されていないせいなのか、山田自身のせいなのかわからないが、

彼はゼミの発表で2つも伝説を作った。

 

山田のゼミ伝説①「はい!目視です!」

山田は、久々に、音声のシミュレーションのプログラムを作るという、直近の課題を与えられ、

このゼミ発表で、進捗を報告するという。

 

山田「先週先生からもらったテーマのシミュレーションのコードは、8割ぐらい書けました!!」

教授「ほう!進んだのか!!ニッ」

ちびっこ先生「意外とやるじゃないすか。プ〜クスクスクス」

 

ゼミ室が和やかな雰囲気に一瞬包まれた。

 

山田「はい、多分もうちょっとです!!」

ちびっこ先生「今何につまづいてるんすか?」

 

山田「・・・えっと、わかりません。」

ちびっこ先生「ん?どゆことすか」

 

ざわつくゼミ室。

 

ちびっこ先生「8割できたっていう根拠は?どうやって確認してるんすか?デバック状況かあるでしょ?」

山田「目視で確認してます!」

ちびっこ先生「も、目視??まさか、コンパイルは、、してないってことすか?」

山田「はい!!目視です!!」

 

時が、止まった。

 

ちびっこ先生「き、き、君は…コードが合っているかどうかを、動かさず…目で…確認してるんすか…??」

ちびっこ先生「プ〜〜〜〜〜クスクスクスdんsfじょいじおjぢだjぢおsふじこ」

 

ちびっこ先生は、壊れた。

 

山田のゼミ伝説②「はじめての社会科見学」

ゼミ発表の順番が来ると、なにかしらテーマを持ち寄り、

パワーポイントのスライドを作って発表する。

といっても、今の研究の進捗を発表するのが暗黙の了解ではあった。

 

※留学生が日本人学生より多いので、なぜかスライドは英語で作らなければならない縛りあり。

 

山田は「先週インターンシップ行って終わっちゃったので、今日はそれについて紹介します」

と言い、発表を始めた。

どうやら某通信キャリアのインターシップに行ってきたらしい。

 

 教授「せっかくの機会だ。興味深いね、どれどれ」

意外と皆食いついた。

 

しかし、

山田「新しいサービスをグループで考えて、和気あいあいしてて楽しかったです!」

教授「ん?」

山田「なんか、大きな司令塔?監視室見に行って、すごかったです!」

ちびっこ先生「…ただの、社会科見学じゃないすか…プ〜クスクス」

小学生並みの感想に、ざわつくゼミ室。

 

ちびっこ先生「…ほかに何か印象的な事なかったんすか?」

山田「あ、えっと!監視室でアラートがずっとビービー鳴ってました!その時岐阜県でトラブルがあったらしいです!」

ちびっこ先生「…そ、それは一番言っちゃいけないやつなんじゃないすか…プ〜クスクスクス」

 

小学生の社会科見学の発表は、無理やり幕を閉じられたのだった…。

 

 

いやー、山田かわいいですね。(白目)

ラボが崩壊した体制だと、こんな伝説級のゼミ発表が生まれるのかもしれませんね。

 

では、また!!!