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ブラック研究室。それは大学院生が放り込まれるかもしれない闇のアジト。在籍時代のエピソード・Web/アプリ開発の備忘録など。

Phase26 悪魔の契約はやっぱりブラック

 

前回、事件が起きた。

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それは、修士2年の春先の出来事だった。

 

就職先も僕の調子の良い性格が功を奏して、早々と決まっており、

春・夏・秋のみなみけ三姉妹を悠々とやり過ごし、凍てつく冬の修論を「パパン、なんとかして〜」と教授に泣きついて乗り越えれば、無事卒業。

もうこのブラック研究室とはおさらば!というビジョンだったのに・・・。

 

人生、ほんと思い通りにはいかないのですね。

 

前回の事件のおさらい

背景に、教授が国の研究機関から引っ張ってきた「動画圧縮装置プロジェクト」がある。

『3年後に、4K動画を無線通信で飛ばせるぐらいのサイズにリアルタイムに圧縮できるようにするよ!』というフレコミで、多額の予算をゲットしていた。

 

こんなチップのイメージ。

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僕・ハッカー「3年後か〜、おれらには関係ないや〜ワッハッハッハ!!」

教授「3年あるからな〜、まぁゆっくりいきましょ!ニッ!」

こんな感じの構えで、特になにもやっていなかった。

 

しかし、

教授のかわいいさ余って憎さ百倍、いや、憎さしかないドジっ子っぷりにより、

来春に中間審査、つまりその装置(チップ)のプロトタイプができていないと打ち切られてしまうことがこのタイミングで発覚した。

 

もう、期日まで10ヶ月を切っていた。

 

 

その日から、教授の目つきが、変わってしまった・・・。

 

悪魔の契約にサイン

僕とハッカーは、ある日、教授室に呼ばれた。

 

教授「まぁ、この前伝えた通り、我がラボは大変危機的な状況にあるんだなこれが」

僕・ハッカー「はぁ。でしょうね。」

 

教授「予算打ち切られたら、来年君たちの後輩が学会に参加できなくなるかもしれないし、かわいそうすぎるじゃん?」

僕・ハッカー「はぁ。(確かにサムイ島は楽しかったけども)」

 

教授「だから、動画圧縮のチップをなんとか卒業までに作ってほしいんだ」

僕・ハッカー「そうなりますよねー・・・」

 

 

教授「タダでとは言わん!君たちに、給料を支払おう!」

僕・ハッカー「む?」

 

教授「そして、修論は、完成したチップの説明書(数ページ)だけで良いと言ったら??」

僕・ハッカー「むむ?」

 

なんと教授は、僕らがこのプロジェクトを進めれば、

月8万円の給料と、修論の実質免除を特典として与えるというのだ・・・。

 

うまい話かもしれない・・・。

しかし、日々デスマーチとなることは容易に想像できる。

これは悪魔の契約だった。

 

 

教授「じゃあ、雇用契約書にサインを」

僕・ハッカー「むむ?」

 

「プロジェクトの研究支援員」と題目が書かれた契約書を出された。

これにサインすれば、給料が発生するらしい。

 

僕らは勘違いしていたが、拒否権なんて最初から無いのだ。

半泣きで、サインしたのだった。

まさに保証人のサインのような光景だったかもしれない。

 

教授「ありがとう。でも、失敗したら、わかるよね?」

僕・ハッカー「ひぃぃ!」

 

プロジェクトが間に合わかなったら、

大人の力で卒業も踏みにじられる可能性もある。そう目で訴えられたのだった。

 

 

 

さぁ、残り10ヶ月も無いデスマーチに参加することになった僕ら。

果たして、生きて卒業できるのか?!

 

では、また!!

 

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Phase27 チップ設計は果てしなくてブラック その1